2014年03月17日

【古民家再生プロジェクト】13年度の成果発表/茅葺き古民家の進化の様子

定期的にお送りしております「古民家再生プロジェクト」。

これは、建築学科 市川ゼミ(環境設計研究室・市川 尚紀准教授)を中心に行っている、地域に残る茅葺き古民家の再生を行う活動です。

この活動も始まって早5年。現在、修復を行っている東広島市豊栄町(工学部のキャンパスから25分程度)にある古民家に着手してからは、約2年が経ちました。(今までの活動記録は、下記の関連記事からご覧ください。)


3/9(日)、今年度で卒業する4年生たちの研究成果発表会を行うということで、久しぶりに現地を訪ねると、すでに総勢40名程が和やかに作業中。

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<4年生は、杵使いもお手の物>

当日は4年生のお別れ会も兼ねており、建築学科の学生の他、いつもお世話になっている地域の方々や、過去にプロジェクトに参加してくださった方々が集まり、食事の準備中でした。


さて、すでにいい香りが漂っていましたが、まずは今回の本題の成果発表会です。建築学科の学生は、卒業時、“卒業論文”、“卒業設計”、“卒業制作”のいずれかを選択しますが、今回は“卒業制作”を行った学生たちの作品と紹介パネルが古民家内に展示されていました。


古民家内に入ってすぐに驚いたのが、土間ができていたこと!!もちろんこれも学生の成果の1つ。
味のある飛石がいいアクセントになっています。
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また、庭先で拾ってきたという土管が素敵なオブジェになっていたり、囲炉裏下の通気口の形が凝っていたり(写真右中央あたり)と、古民家の雰囲気を活かしつつオシャレな空間に。

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ちなみに昨年春時点では、こんな感じで、玄関に入ってすぐ畳の部屋が広がっていました。
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頭上の照明も、元々この家の建具だった木材を使って学生が作ったもの。(左)
内装も、以前は土壁がボロボロになっていたところに漆喰が塗られ、すっかり綺麗になっていました。(右)

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その横に置いてあったのは、元々この家にあった昔の精米機。ちゃんと配管を行って、手洗い場として再利用する一工夫ある作品。(左)
茅葺き屋根には使えなかった葦で作った照明は、和にも洋にも合ういい雰囲気です。(右)
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そして、お別れ会のメインイベント・餅つき大会でも学生の作品が大活躍!
それが、この美味しそうなお餅が焼けている“かまど”!!
これは、修復したわけではなく、学生が一から作ったものなんです。黒く塗られ、すでにいい味の出ているこのかまどが、古民家の雰囲気にとてもマッチしています。

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当プロジェクトでは毎度おなじみの豚汁も、今回はこのかまどで学生たちが作ってくれました。
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また、この度は、古民家を教育の場としてご提供くださっている世帯主の方も、学生たちの活動の成果を見に来てくださいました。実際に作業にあたった学生たちが、今年の成果をご説明すると、家の再生の様子を大変喜んでくださり、学生たちにとっては頑張りが報われた瞬間だったのではないでしょうか。

今年度卒業する4年生たちは、後輩たちをよく指導し、また、率先して、よいお手本となる頑張りをしていました。きっと後輩たちもその姿を見て、受け継いでくれることと思います。4年間、お疲れ様でした!


<おまけ>

女子学生たちが、地域の奥様方に指導いただきながら慣れない手つきで丸めたお餅は、白餅・ヨモギ餅・あんこ餅。やっぱり、つきたてのお餅の美味しさは違いました!
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どんどん進化していくこの家を見るのは楽しみです。
キャンパスブログでは引き続き、当プロジェクトの様子をお届けします。

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【関連記事】
【古民家再生プロジェクト】茅刈り体験 その1
【古民家再生プロジェクト】茅刈り体験 その2
古民家再生プロジェクト成果報告会(その1)
古民家再生プロジェクト成果報告会(その2)

投稿者 umeco : 12:00 | トラックバック (0)