2014年01月17日

【学生受賞企画】電子情報通信学会 中国支部連合大会奨励賞を受賞!

平成25年10月に開催された、「第64回電気・情報関連学会中国支部連合大会」の論文発表で、近畿大学システム工学研究科の大学院生が奨励賞を受賞しました。

受賞したのは、システム工学研究科 博士前期課程1年の喜多 雅英くん(大阪府・帝塚山学院泉ヶ丘高校出身)。

受賞者が発表された12月末。早速、喜多くんにお話を聞いてきました。


――この度、発表・受賞した論文テーマ「高分子材料を用いた電源ケーブルでの雑音対策による音響システムの音質改善効果」とは、どのような研究ですか?

「僕たちが音楽を聴くとき、オーディオ機器をコンセントにつなぐだけでノイズが発生しているんです。そこで、電源ケーブルなどに“高分子材料溶液”を封入したチューブを巻きつけることで音質改善できないかと研究しています。」

――溶液ということは液体ですよね?つまりチューブ内に液体を入れると。どうして入れてみようと思ったのですか?

「僕が所属しているのは、機械工学科 西村 公伸先生の計測制御工学研究室。先生が特許をとっている製品の一つ“インシュレータ(オーディオ機器の振動を抑制して、音質向上させる物)”の中にも、この高分子材料溶液が入っていて、それをコードでも試してみることにしました。」

「実は、ポリエチレングリコールという材料をコード内に流したものは実際に商品化しているメーカーもあって、他の高分子材料ではどうだろうと、6種類の薬品で効果検証/測定した結果を今回は発表しました。」

――高分子材料というと、化学の知識も必要ですね。

「はい。この実験のために、化学生命工学科の先生のご指導も仰ぎ、高分子材料の知識も学んでいます。」

――実験結果はどうだったのでしょうか?

「効果検証は、電位の上昇具合を測定して“数字”で確認する方法と、実際に人間の耳で聴いてどのように感じるかという“聴覚”での実験の両面から調べました。聴取実験では、音楽系のクラブに所属している在学生にも協力してもらい、結果、双方の相関関係が確認できました。」

この研究結果が実用化されれば、安価なオーディオをワンランク上の音質に変えることができるとのこと!!


――ところで喜多くんは、学部生のときは、電子情報工学科に所属していましたが、大学院では機械システムクラスタに進学したのですね。

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「僕は中学生の頃からギター少年だったので、音楽には元々興味があったんです。進路を考える時、音楽と関わるには、“演奏の技術を向上する”という演奏者の立場ではなく、“聴く側の環境を向上させる”(=オーディオ機器の性能を良くする)方法もあると考え、電子情報工学科に入学しました。」

――電子情報工学科 電子デバイス研究室では、光ファイバに関する卒業研究(学部案内2014に掲載)をしていましたね。

「そうなんです。光ファイバも高分子なので、今の研究とつながっています!しかし、入学してから、機械工学科に、西村先生という音と機械工学の関わりを研究している音のスペシャリストがいらっしゃると知り、自分の興味により近い研究をするため、大学院では機械システムクラスタで学ぶことを決めました。」


電気電子+機械+化学・・・工学の幅広い知識を身につけて、分野横断的な研究をしているのは、大学院生ならでは。

最後に、「多くの先生方に支えていただいているので、しっかり結果を残したい。いずれは特許取得に関わるのが目標です!」と、意気込みを語ってくれました。

まずは夢の第一歩として、学会での奨励賞受賞を果たした喜多くん。今後の活躍も期待します!

(さらに!喜多くんは今回のインタビュー後、本大会において、「電気学会優秀論文発表賞」を受賞しました!受賞記念のメダルが輝いてます…。)

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投稿者 umeco : 09:00 | トラックバック (0)