2013年05月15日

古民家再生プロジェクト2013がスタート!(茅葺き屋根の葺き替え)その2

前回に引き続き、5/3~5/6に行われた茅葺き屋根の葺き替え作業の様子をお届けします。(前回の記事はこちらから
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初日の午後は、午前中にはがした部分に、新しいワラと茅を葺いていきます。
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まずは、裏面にあたる、層の一番下にロープで小房にしたワラを敷き詰めます。
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2層目もワラ。ただ、次はロープを解いて敷き詰めます。そして、細い竹で押さえつけておいて、まるで裁縫のように、専用の道具でワラを縫い付けていきます。

20130503_kayabuki-take.jpg 20130503_kayabuki-uragawa.jpg

その後は、竹竿で挟みこみながら古い茅と新しい茅をミルフィーユ状に重ねていきます。
初日の夕方はこのような状況でした。
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・・・そして、中2日はさんで最終日の6日に再び現地を訪れるとこのような状況に。
20130506_kayabuki-saisyuubi.jpg

随分と屋根の層が厚くなっており、室内外に山積みにされていた茅も姿を消していました。予想以上に大量の茅が必要だったそうで、結局、北側面全てを葺き替えることはできませんでした。

茅を積み終わったら作業終了ではなく、最後に余分な茅をカットし、表面の長さを整えていきます。
20130506_kayabuki-cut1.jpg 20130506_kayabuki-cut2.jpg

女性陣も、足場の上からどんどん降ってくる茅の切れ端をまとめたり運んだりと大忙しでした。
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腕にも腰にも負担がかかり、じりじりと照りつける太陽の下での作業でしたが学生たちはよく頑張り、きれいにできあがりました。

今回作業を目の当たりにして、一軒分の茅を集めるのも、作業をするのも、とても一家族ではできないことがよく分かり、近隣との助け合いの仕組みがないと、茅葺き屋根を維持することは難しいのだと実感しました。

昔は、多くの茅葺き住宅があり、地域住民同士で、「今年は○○さんの家」「来年は○○さんの家」と持ち回りで作業をしていたそうです。

急速に茅葺き住宅が減少し、現在は、近隣の相互扶助は成り立たず、世界遺産の「白川郷」でもボランティアの力を借りています。
しかし、ボランティアでマンパワーが集まったとしても、指導者の職人の方の高齢化で技術の伝承も危ぶまれており、課題は山積みです。

「古民家再生プロジェクト」が、このような状況の一助になることを期待しています!
キャンパスブログでも、引き続き、このプロジェクトの様子をご紹介したいと思います。

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投稿者 umeco : 09:40 | トラックバック (0)