2013年05月14日

古民家再生プロジェクト2013がスタート!(茅葺き屋根の葺き替え)その1

ゴールデンウィークの4日間、建築学科 市川先生(環境設計研究室)が主催する「古民家再生プロジェクト」で、茅葺き屋根の葺き替え作業をするということで、様子を見に行ってきました。

このプロジェクトは2009年度からスタートし、今年度で5年目。
昨年から、東広島市豊栄町にある茅葺き住宅に着手し、徐々に修繕を進めています。

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この住宅は、昔は塾の合宿所として使われていたそうですが、空き家になって10年。室内外共に痛みが激しかったところを、建築学科の学生が中心となり、室内はすっかりきれいになっています。(昨年の様子はこちらから)


屋根については、雨漏りしている部分に応急処置はしていたものの、葺き替え作業をするのは今回が初めて。作業は、東広島市志和町の茅葺き職人、石井 元春さんにご指導いただきながら進めました。

石井さんは「芸(藝)州流」といわれる広島県独自の茅葺き技術を受け継ぐ、生き字引のような方。石井さんを主人公にした映画も制作されています。

このような貴重な機会に、学生は4日間でメンバーが入れ代わり立ち代わりしながら、1日10名前後の有志が集まりました。他にも、職人さんや地域住民の方も加わり、1日当たり総勢20名弱で作業を行いました。


今回、葺き替えに使ったのは、昨年度の冬に、学生たちが市内の茅場で刈って干していた茅。
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そもそも、「茅(カヤ)」という植物はないことをご存知でしょうか?茅とはヨシやススキ、スゲなどイネ科の草の総称で、かくいう私もですが、勘違いしている人が多いようでした。

この地域では、ススキがよく採れるのでススキを使った茅葺きが一般的。
乾燥した茅は水に強く、耐久年数は、「稲わらで1年、麦わらで3年、茅で30年」とのこと!しかも茅葺き屋根は、夏涼しく冬暖かいというまさにエコ住宅!!

今回採っている茅の量では、屋根の1面が限界という事で、一番腐食が激しい北側面だけを葺き替えることとなりました。
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初日は足場を組むところからスタート!職人さん直伝の結び方で、ロープと木の棒だけで立派な足場があっという間に完成。
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足場に上って屋根をはがし、稲穂をくくって作ったひもで、ワラと茅を分けて縛ります。
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この古い茅は、今年採った新しい茅と混ぜて屋根に再利用しますが、ワラは畑の肥やしにします。
全て自然素材でできているのでゴミが全く出ないというのが茅葺き屋根のすごいところの一つ。

午前中に、今日作業する、屋根の下から1/3程度はご覧の状態に。
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一段落したところで昼食タイム。学生たちが豚汁を作ってくれました。
拾ったパイプで七輪に風を送る原始的な手段なので、なかなかお湯が沸騰しません(笑)
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それでも苦労してできた豚汁はとても美味しかったです♪

「学生たち皆仲良くやっていますが、学年もチューターグループも様々で、今回が初対面という学生たちもいます。見ていると先輩学生たちがうまくフォローしてやっていますね。同じ学科でも他学年との交流はなかなかないものです。学生同士の交流もこのプロジェクトの副産物。」と市川先生。

・・・・その2へつづく・・・・

投稿者 umeco : 15:00 | トラックバック (0)