2012年01月31日

平成23年度第2回広島県照明光通信技術研究会を開催しました

1月26日(木)、次世代基盤技術研究所にて「第2回広島県照明光通信技術研究会」が開催されました。
この研究会は(公財)ひろしま産業振興機構の主催により、電子情報工学科 藤本 暢宏教授の研究シーズをもとに平成20年に発足しました。そして、今回をもって閉会となります。

最終回となった今回、株式会社 片上鉄道 開発室室長 森岡 誠治 氏による講演「第5世代光源とWEBISの歴史~可視光通信の可能性」が行なわれました。(WEBISとはWeb Information Systemの略称です。)
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講演内容はLEDの特性を生かした今後の方向性と、オフラインキャリアと既存通信技術でつなぐネットワーク作りについて。
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森岡氏は広島市の本通りにある大型ビジョン設置に技術者として携わられ、その他にも自動車学校でのLED利用、小型LEDで緊急地震速報を知らせる、自動販売機を利用した危機管理サイネージソリューションなどを手掛けられています。

講演後の意見交換の時間では、「可視光通信には衝突などによる限界があるのではないか」、「通信の際に可視光は太陽光によって失われるのではないか」、等の質問が出ました。
森岡氏によると、LED通信の衝突は通信の際の周波数帯をかえることで回避でき、太陽光による可視光の損失については通信に鍵を入れることで送受信できるとのことでした。

最後に、藤本教授より閉会の挨拶がありました。
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今回の研究会には、本学部電子情報工学科の卒業生も参加されており、赴任した年である7年前の卒業研究発表会を振り返られ、当時は白色LEDの知名度が低く、その有用性を説明されるのに非常に苦労されたとの思い出話も語られました。
省エネが求められる現代ではLED照明の普及は著しく、ごく一般的なものとして家庭でも使われています。
藤本教授の「私の研究は、“まずLED照明の普及があり、次にそれを光通信に生かす”の二段階を踏まなければ世の中に知れ渡っていかないものである」とのお話には、技術の普及までの苦節に立ち向かう根気と研究の醍醐味を感じました。日頃から「やるからには世界一を目指せ!」と学生を鼓舞しているそうで、今後も照明光通信技術の発展が期待されます。


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投稿者 umeco : 15:00 | トラックバック (0)