2010年03月02日
生物化学工学科の卒業研究発表会に行ってきました
2月18日(木)、生物化学工学科の卒業論文発表を行いました。
生物化学工学科では、午前中1人2分の口頭発表で、研究のさわりの部分だけをプレゼンテーションし、午後からのポスター発表で、パネルに訪れた聴講者に対して研究の詳細を発表するという発表方法をとっています。
ポスター発表では、先生が評価を行うだけでなく、学生や大学院生も自由に聴講に訪れます。少人数でじっくりプレゼンテーションを聞くことができるので、学生同士でも質問をしやすいという利点があります。
そこで、我々も、ポスター発表を行っている多目的ホールにお邪魔してみることにしました。
まずは、伊藤 一明 学科長にお話を伺いました。
「4年間、発表もプレゼンテーションも、授業でたくさん経験してきているので、そつなくこなせているのだと思います。皆さん、4年間の成果を発表できていますね。この発表形式の利点を活かして学生同士でもどんどん質問をし合ってほしいです。」
では、さっそく学生さんに研究発表を聞かせていただきましょう!
最初は、学生広報スタッフとして、大学の広報活動にも参加してくれている石井さんに研究内容を伺いました。
テーマは、「常用生薬中のポリフェノール類の抽出方法と新たな生理活性について」。健胃作用・整腸作用があるというゲンチアナ、センブリ、コウボクという三種類の生薬から、主要成分となる物質を抽出して、新たに、人間の生理的調整機能に有用な性質をみつけるという研究です。
「分画」という作業を繰り返して、抗酸化作用のある物質を突きとめましたが、純度を上げて、より濃度の高い物質をよりたくさん採取するための精製がこれからの課題とのことです。
続いては、材料化学工学研究室の登里さん。研究テーマは、「アルミナと酸化チタンのメカノケミカル反応によるチタン酸アルミニウム原料の調製」。
従来、チタン酸アルミニウムは、酸化チタンとアルミナを合成して形成していましたが、1300℃以上の高温でしか焼結できなかったそうです。今回は、長時間粉砕することにより低温でチタン酸アルミニウムを形成することを目標に研究を行ったとのことです。
粉砕時間や焼成時間を変えて実験を行い、最終的に72時間までの粉砕時間では、生成温度の低下は見られなかったとのことです。まだ課題は残っているようですが、実験の過程や、実験結果の考察など、素人にも大変分かりやすいプレゼンテーションでした!
続いて研究テーマを見て気になった「エゴマ葉練り込み麺の機能性の検証」。エゴマ葉と言えば、工学部キャンパスと同じ東広島市にある福冨町の特産品ですが・・・どんな研究なのでしょう?
早速、生体分子工学研究室の山本さんに研究内容を伺いました。
「エゴマ葉には生活習慣病を抑制する作用があり、機能性食品と言えますが、独特な香りゆえに日本では食べる習慣がありません。そこで、日本人の好きな麺類にすれば、食べやすくなるのではと考えました。中でも、広島風お好み焼きに使う焼きそばを選択して、地元の名物のドッキングを図りました!」
しかも、山本さんの実験の結果、保存方法によっては、麺にしても栄養価は損なわれないと言う結果も出たとか・・・東広島の新たなご当地グルメ「エゴマお好み焼き」誕生の日も近いかも!?
他にも話を聞かせていただいた皆さん、学部案内用の写真撮影に協力していただいた皆さん、ありがとうございました。
最後に、山田 康枝 教授から「今日は、皆さん一生懸命発表してくれたので、気持ちよく聞かせていただきました。今日まで頑張ってきたこの卒業研究発表を何の為にやったのかを忘れないで、企業に入ったとき、周りの人や、世の中の人に、この大学で学んだことを伝えていってほしいと思います。ここでの経験を活かして、近畿大学工学部を卒業したことを誇りに思って、これから頑張ってください。」とエールが送られました!
投稿者 umeco : 08:48 | トラックバック (0)