電子情報工学科
Department of Electronic Engineering and Computer Science

電子情報工学科の教育プログラム

教育の目的と学習教育目標

 電子情報工学科では、ソフトウエアからハードウエアまで、コンピュータ関連の技術を幅広く修得させることを教育の目的とし、プログラミング技術と電子回路設計能力を有する技術者を育成することを学習・教育目標としています。

 このような目的をもち、目標を定めて、電子情報工学科で学んでいく学問分野は、一般的な分類に従うと、「電子工学」と「情報工学」の両方ということになります。
 主としてハードウエアを研究するのが電子工学で、ソフトウエアを研究するのが情報工学です。この二つの分野をバランスよく教育し、両方の分野に強い技術者・研究者を育成することを目指して、上のような教育目標を本学科では掲げています。近い将来、情報ネットワークが進化し、私たちの生活の隅々にまでコンピュータが浸透する「ユビキタス時代」になると、電子情報技術者が社会を支える重要な役割を担い、地域社会から国際社会まで幅広く活躍することになるでしょう。

 したがって、このような技術者には電子情報工学に関する知識や技術はもちろんのこと、幅広い教養や倫理観をもち社会に対する責任を自覚したり、いろいろな問題を考察し、その結果を明解に表現したり、また、自ら問題を発見してそれを解決したりする力が必要です。本学科は、このような豊かな人間性や問題解決能力・コミュニケーション能力なども、仲間と協力し合いながら楽しく意欲的に身に付けていけるような教育プログラムを持っています。電子情報工学科の教員一同は、このプログラムに則り、また、その見直しと改善を常に行ないながら、学科で学ぶ学生諸君が希望をふくらませ、成長し、前記の目標が達成できるよう、さらには、卒業した後は将来にわたって活躍できる息の長い技術者となれるように、情熱を持って指導にあたっています。

 このような教育の理念に基づき、前記の教育目標を以下のような項目に具体化しました。

A.社会における技術者としての責任感の養成

 地域社会や国際社会に貢献するために、幅広い教養を持ち、倫理観をわきまえ、技術者として責任ある行動がとれる。

B.問題を理解し、考察を加え、明解に表現できる能力の養成
B-1
討論等において、論点を理解し、考察して、その内容を口頭や文章等でわかり易く表現できる。
B-2
国際的に通用する最低限のコミュニケーションができる。
C.問題を発見し、解決策を考え、それを実行できる能力の養成
C-1
積極的に問題点を見つけ、分析し、解決策を提案して、それを適切に実行できる。また、その能力を自発的かつ継続的に向上できる。
C-2
科学技術に関する問題提起・解決のための基礎知識がある。
D.電子工学と情報工学の専門知識を幅広く身に付け、それらを活用できる能力の養成
D-1
電子工学と情報工学の分野の基礎知識と、それを応用し、両分野の関連する複合的な問題を解決できるデザイン能力がある。
D-2
電子情報技術者として社会から要請される仕事を理解し、与えられた時間や資源などの制約の下で計画を立て、仕事を進め、まとめることができる。

 以上の四つ(細分化すると七つ)の教育目標は、その修了者が電子情報技術者として国際社会で通用するように、教育プログラム(大学の学科やコース等)に対して公的に定められた基準にも適合するよう設定されています。特に、「日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education:以下、慣習に従い JABEE と略す)」では、「電気・電子・情報通信およびその関連分野」の教育プログラムに対して、自立した技術者の育成を目的として、下記の (a)〜(h) の基準を具体化した学習・教育目標を設定することを要求しています。

電気・電子・情報通信およびその関連分野(一般)における基準1の(a)〜(h):

(a)
地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c)
数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d)
該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
  1. プログラムの目標実現に必要な基礎となる数理法則と物理原理に関する理論的知識(専門に関する基礎学力)
  2. プログラムの目標に適合する実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明する能力(実験の計画遂行能力)
  3. プログラムの目標に適合する課題を専門的知識、技術を駆使して探求し、組み立て、解決する能力(与えられた専門的課題を解決する能力)
  4. プログラムの示す領域において、技術者が経験する実際上の問題点と課題を理解する能力(専門的課題の設定能力)
(e)
種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)
日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
(g)
自主的、継続的に学習できる能力
(h)
与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

 電子情報工学科で定めた上記のA〜D-2の学習・教育目標は、次表に示したようにJABEEの基準 (a)〜(h) を具体化しています。

表.電子情報工学科の学習・教育目標と「電気・電子・情報通信およびその関連分野」の教育プログラムに対して JABEE の定めた基準との関係
(学習・教育目標(A〜D-2)を表わす行とJABEEの基準((a)〜(h)) を表わす列との交点に書かれた◎は、各目標が各基準を主体的に含んでいることを表わし、また、○は付随的に含んでいることを表わしています)。

  (a) (b) (c) (d) (e) (f) (g) (h)
1 2 3 4
A                  
B-1                
B-2                  
C-1                
C-2              
D-1          
D-2                  

 以上のように、電子情報工学科では、JABEEの基準に則ったプログラムに基づいて教育を実践し、また、その改善を継続して行なっています。

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